|
|
|
ハポンで映画 |
先日、ハポンで映画を見に行った。
『カポーティー』という映画で、以前から見に行きたかった作品。
ある殺人事件に興味を持った作家が、その殺人犯に興味を持ち、殺人犯へのインタビューを通し、本を作り上げていく過程を描いた作品。
と、簡単なあらすじを書いちゃうとこんな感じ。
役者がいいのか、脚本がいいのか、監督がいいのか、適度な緊張感が保たれた映画だった。
特に最後のシーン(ネタばれ注意)。
死刑となった殺人犯。
黒塗りの車で死刑台まで運ばれてくる。
足かせをはずされ、階段を一歩一歩、重たいとも軽いともいえない足つきであがっていく。
執行官にマスクをかぶせられる。 質感のある黒いマスク。
殺人犯は、今度は自分が殺される番となった。
迫る執行の時間。
執行官は、殺人犯に最後の言葉を述べさせる。
神父が経典を読み上げている。
最後の言葉を述べる殺人犯。
述べ終わった後に待つのは死。
自分が他人にもたらした、死。
そして、まもなく言葉は述べ終わる。。。
迫真。
そんな息遣いの映画だった。
映画自体も楽しめたのだが、なんといっても、外国の映画を日本語字幕で見れる、ってことがうれしかった。
字幕が日本語。 そのことに金を払っているって感覚を覚えた。
タイだと、当たり前だけど、外国の映画の字幕はタイ語だし、タイの映画は字幕なし。あっても英語。
英語もタイ語もまだまだなボクは、内容を完全に理解するには、まだまだいたってないんだよね。
久しぶりにちゃんと映画を理解できてdiicai cangluui(とてもうれしい)。
そして、そろそろphaasaa thai(タイ語) を kamlang ca luum thangmot(全部忘れそう)。。。
|
|
日本での生活 |
日本に帰国し2週間ほどがたった。
いやぁ、便利だね、日本。
なにが便利って、まず皆が日本語を使うから、何するのでも気楽に質問できる。 道を歩くときに、下を見なくてもいい(バンコクだと下見て歩かないと、アスファルトの裂け目に足を取られたり、剥き出しの水道管に躓いたりする)。
便利、というか、合理的、っていうのかな。 なんか、いろんなモノが合理的に作られている気がする。 なるべく人の労力を使わなくて良いような作りになっている、っていうか。
例えば電車。
だいたいの駅は、改札からホームに到着すれば、その到着したとこから電車に乗れる。
BTSの場合、改札を抜けてすぐの階段からホームへ上った場合、少し引き返してからじゃないと電車に乗れない。
余計に歩かなくてはいけない構造。
デパートもそう。
例えば、1階から2階にエスカレーターであがったとする。 あがったとこに、3階へのぼるエスカレーターがある。
バンコクだと、パラゴンやセントラルワールドなど、「うちはアジア最大級の面積を誇るデパートっすよ」っていってるとこほど不便。 1階から2階にエスカレーターであがったとする。 あがったとこには3階へのぼるエスカレーターがなく、一回反対側にまわらないと3階へのぼるエスカレーターがない。
余計に歩かなくてはいけない構造。
とまぁ、これはちっさいことだけど、そんなちっさいとこでも、積み重なれば大きな差となる。
が、そんな非合理的な街であるバンコクが、文句をいいながらも好きだったりする。
席についても注文をとりにこないから、呼んだのにそれでもこないウェイター。 間違えたことしても、照れ笑いしてなし崩し的になにもなかったことにする旅行代理店の店員。 客がずらっと並んでいるのに、片づけをするはずの本棚で本を読んでるコンビ二の店員。 試供品でずっとメイクして、みるみるうちに厚化粧になっていくコスメショップの店員。
そんなたゆっとした雰囲気を見るのが、(いらつくことも多々あるが)なんともいえないゆったりとした気分にさせてくれる。
日本滞在もあと2週間ばかり。
あ、そういえば、あれもやんなきゃ、これもやんなきゃ、ってのが山積みで、バタバタと過ぎていくんだろうなぁ。
|
|
絵空事の第一章 |
飛行機がその重い機体をのそりと傾け、ずっしりとしたスピード感でその体を宙に放り投げる。
ボクは心臓を地面に落としてしまったかのような感覚を覚えながら、フワリと浮いたその機体とともに、日本へ向けて出発した。
一年前の今頃、ボクは来る日も来る日も仕事をしていた。 朝起きて、会社に行き、夜もとっぷり暮れたころ家に帰る。
嘘をついた。
朝起きれずに、昼頃会社へいく日も多かった。
会社から携帯を持たされていた。
夜中の3時4時に電話がかかってきては起こされ、システム障害の対応をした。
夜通し仕事をしなくちゃいけないような日もちょいちょいあった。
朝方に仕事が終わり、トイレで髪を洗い、手を乾かすアレで髪を乾かし、床にダンボールをひいて寝た。 朝方だから、寝て1時間も経たないうちに皆出勤してくる。 寝ぼけ眼を無理やり目薬で開いて、また席に戻る。
そんな日々を過ごしていた。 まさか仕事を辞めて、あてのない留学生活をするなんて、想像の粋を超えない絵空事だった。
そして、絵空事と思い描いていたバンコク留学は、現実となり、半年が経ち、第一章の終わりを迎えた。
6ヶ月が経った。 ボクの留学生活は終わりを迎えた。
ボクはなにができるようになったのだろう? ボクにはなにが身についたのだろう?
タイ語を話せるようになった。 タイ語を聞けるようになった。 タイ語を書けるようになった。 タイ語を読めるようになった。
でも、そのレベルはまだ低く、胸を張って「ボクはタイ語ができるんだ」とは言えない。
じゃー、ボクはこの6ヶ月でなにを得たのだろう?
当初、寂しい毎日だった。
知り合いもいないし、ましてや友達もいない。 学校帰りにMBKに行ったりサイアムをふらついたり。 土日は住居のあるアヌサワリーから外へでることは稀だった。
授業が始まり、クラスメートができた。 日本語のボランティア教師をやった。 インディーズのライブを見に行った。 店を開く友の手伝いをした。 ディスコにいった。 飲み会に参加した。 飲み会を開いた。
一つ一つの経験が血となり肉となり、言葉となり会話となり、友達となり仲間となった。
いつのまにか、独り寂しく土日を過ごすことはなくなっていた。
ボクはこの6ヶ月でなにを得たのだろう?
日本に一時帰国することが決まったとき。
「また会えるのを楽しみにしています。」 といってくれる友がいた。
「早く帰ってきてくださいね。」 といってくれる仲間がいた。
「いってらっしゃいませ、ご主人様。」 といってくれるメイドたちがいた。
日本へは一時帰国なんだから、感傷的になることなんてないと思っていたんだけど、ボクには感傷的になる理由があった。
ボクはこの6ヶ月でなにを得たのだろう?
感傷的になった理由。
ボクはこの6ヶ月で、「感傷的になった理由」を得たのだろう。 きっと。
約6時間後。
体がフワつく感覚がなくなった。 成田には定刻を30分ほど過ぎて到着した。
日本は暖冬だと聞いていた。
でも、長袖Tシャツ一枚で成田に降り立ったボクの息は白く、震えを伴うほどの寒さだった。
つい6時間程前までの暖かさは、現実ではなく記憶のものとなっていた。
時計の針を2時間前倒しにし、白い息をひとつはき、ボクは家路につくことにした。
|
|
授業の進み具合 レベル6 第20日目 |
ゲストハウスをチェックアウトしたボクは、重い荷物を背負い、最後の授業へと足を進めた。
タイ語を学習して半年が経つ。 今日はその最終日。
いつものようにBTSに乗り込み、いつものようにチットロムで下車し、いつものように学校に向かい、いつものように教室にはいる。
ボクにとっては最後の授業。 でも、当たり前のことなんだけど、学校にとっては単なる1タームの最終日。 だから、いつものように、授業は進む。
いつものように新出単語を覚え、いつものように新出構文を学び、いつものように松村君のタイリッシュジョーク(アメリカンジョークのタイ版)に舌鼓を打つ。
最後の授業。 3時間は、あっという間に経過した。
松村君は言った。
「geeneはまだあと1レベル残している。だから、卒業ではない。また来なさい。」
と。
校長先生は言った。
「いつでも遊びに来なさい。」
と。
ボクはもうそれなりの年齢になっているから、彼らが一応社交辞令としていっているんだってことはわかっている。
でも、それは社交辞令だけではない、ってことも、なんとなくわかる。 いや、そう思いたい。
だから、ボクは思う。
「いつか、いこう。」
と。
ボクのタイ語を成長させてくれたこの学校に、また、いつか、いこう、と。
ゲストハウスをチェックアウトしたボクは、重い荷物を背負い、最後の授業へと足を進めた。
そして最後の授業は終わり、ボクは、重い荷物を背負い、空港へと向かった。
|
|
授業の進み具合 レベル6 第19日目 |
留学生活の最終日を目前に控えた今日。 最後のテストがあった。
授業開始のチャイムと同時に、おもむろに教室にはいってくる松村君。
おもむろに教室を見渡し、おもむろに微笑み、おもむろにテストの説明をする。
松村君、今日はなんだかおもむろだね。
今回のテストも2種類。 松村君がだすお題について物語を書く(最低10行)のと、松村君がしゃべるタイ語を書き取り。
今回のお題は「あなたのいきたい遊び場」。
ええ、書いてやりましたよ。傑作を。
ボクはもう子供じゃない。
だから、もし感動ができるような場所にいけるのであれば、お金も時間も厭わない。 遠くの町にいくのもいい。海外へいくのもいい。
ただ、ボクは近場へ遊びに行くのも好きだ。 チャトゥチャックへいくのも好きだ。映画を見るのも好きだ。友達とご飯を食べに行くのも好きだ。
結局、ボクがいきたい遊び場というのは、ボクがいきたいところであれば、どこでもいいのだ。
なんだ、これ(´ー`)。 なに、この結び。
いや、だって、書いてるうちに見失ったんだもん。自分を。 マイペンライ。
ってことで、書き取りも無事終え、問題の結果発表。。。
今回は最後のテスト。 いままで取りたくても取れなかった「満点」という名の宝石。 その煌きを得るため、慎重にテストに臨んだ。 手応えはあった。 あとは、静かにそのときを待つだけだった。
結果。
単語、3つ間違え。
おい、前回と同じような成績かよ(ノ ゚Д゚)ノ === ┻━━┻ 。 最後の最後でもとれねーのかよ(ノ ゚Д゚)ノ === ┻━━┻ 。 おま、おまえ、おまえぇぇぇ(ノ ゚Д゚)ノ === ┻━━┻ 。
そんな最後のテスト、プライスレス。
|
|